3. ヘリコバクター・ピロリ除菌療法について


以前は健康保険で認可されていなかったピロリ菌の除菌療法ですが、日本でも保健医療の認可がおりたため、一般の医療機関でもごく一般的に行えるようになりました。

多くの潰瘍は「胃酸の分泌を抑える薬」により、治るようになりましたが、服用を中止すると再発するやっかいな病気です。

ところがピロリ菌に感染している人では、この菌を退治することにより、薬を飲まなくても再発しなくなるようなことがわかってきました。 そこで菌を退治する「除菌療法」を行うわけです。治療は2種類の抗生剤と一種類の胃酸分泌抑制剤を一日2回、7日間のむだけです。最近は除菌専用に一日分がセットになった薬も開発され、間違わずに簡単に服用できるようになりました。

下に診断・治療の流れを図に示しました。

4. ヘリコバクター・ピロリの検査方法について

ピロリ菌がいるかどうかを調べる方法には、内視鏡(胃カメラ)を使う方法と使わない方法があります。

一回目は原則的に内視鏡を行うので、内視鏡から生検(内視鏡により胃の組織を少しだけ取ってくる検査)をすることにより調べます。

当院では迅速(じんそく)ウレアーゼ試験を一回目のピロリ菌の存在診断に用います。これはピロリ菌のもつウレアーゼの働きを検出しているかいないかを判定する検査です。ほとんどの場合、陽性例だと10分前後で判定できる簡単な検査です。

この検査は大変よい検査ですが、菌のいる部位は胃の中でばらつきがあるので、もし菌のいない場所を生検してしまった場合、他の部位 に菌はいるのに陰性と判定してしまう場合もまれにあるようです。必要により、他の検査と組み合わせて判定することもありますのでご了承下さい。

除菌治療が終わり、菌が退治できたかどうかは、内視鏡を使わない「尿素呼気試験(にょうそこきしけん)」という検査を行います。

これは検査用のお薬(少量の尿素)を服用し、15〜20分経過後に吐き出した息を袋に入れ、その呼気を分析します。この検査は胃の中全体に対して調べることができるので、除菌の判定には優れ、患者さんの負担も少ない検査法です。

 

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